金継ぎした器というものは、
唯一無二のものになると言われるように、
割れ方、欠け方、素材に至るまで千差万別です。
また、仕上げに使う材料によっても
見え方、雰囲気が異なるため仕上げ材を選ぶ際は、
器の状態、今後使用するイメージを持って選んでいただくことをお勧めします。
近年、金の価格が高騰し、
私が金継ぎを始めた2010年頃から比べると、
金粉の製品価格において3倍に迫る勢いとなっています。
今後金の価格が下がるとも思えません。
大切な資源を無駄にしないよう、身が引き締まる思いです。
【漆/色漆仕上げ】
漆仕上げ(黒・赤・黄色・青・白など)
金継ぎの技法で金や銀を蒔く工程は、装飾の範疇となります。
修復においては、漆仕上げの段階で使用することができる状態となっています。
【真鍮粉・ブロンズ粉仕上げ】
金色に仕上げることはできるが、本金ではありません。
※真鍮は銅に亜鉛を混ぜた合金の為、真鍮粉そのものに人体に影響する毒性はありません。
金属アレルギーのある方は稀に症状が出ることもあります。
銅に発生する緑青について、近年の研究で毒性はないとのことがわかっていますが
【錫粉仕上げ】
銀色に仕上がりますが、銀ではありません。
銀のように経年による変色は見られませんので、変化を求める方は銀をお勧めします。
【本銀仕上げ】
【本金仕上げ】
落ち着いた輝きの消粉
メタリックな輝きの丸粉
2種類の仕上げがあります。
①消粉仕上げ
1
②丸粉仕上げ
仕上げ方法によって、お見積もり金額・修復期間が変わります。
お問い合わせの際にご希望のお仕上げ方法をご相談ください。
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